FACE PAINT JOURNALフェイスペイントジャーナルイベントにおけるしくみとしかけ

トップ / 研究レポート / 01

Research 01 — UGC / Brand Communication

なぜ、ロゴ入りの
フェイスシールは投稿されないのか

CASE: GO SOZO TOKYO 2020THEME: UGC設計BY POOL

要旨 企業ロゴを顔に貼るだけの施策は、来場者にとって「企業の都合」でしかない。ブランドを伝えたいなら、ブランドの側ではなく、来場者が「やってみたい」と思う物語から設計する必要がある。

よくある光景と、その問題

イベント会場で、企業や商品のロゴが入ったフェイスシールを配る、あるいはスタッフが貼っていく光景をよく見かけます。けれど、ロゴを貼られた来場者が「SNSに上げよう」と思うことはほとんどありません。子どもにとっては、大人の都合を押しつけられているだけ。転写式のシールなら、はがすときの不快感がブランドの印象まで下げてしまいます。

課題:子どもに、SSDを好きになってもらう

告知から約1か月で、募集5,000人の枠に1万人以上の応募があったSTEAM教育イベント「GO SOZO TOKYO 2020」。ダイヤモンドスポンサーだったサムスン社のテーマは、小学生にSSD(記憶装置)の認知をポジティブに高めることでした。

社内の稟議を通しやすい無難な案は「ロゴを子どもの顔に描く」こと。でも子どもからすれば「ペイントは楽しいけど、これじゃない」。伝えたいこと(プロダクトアウト)と、子どもの本音(インサイト)は、遠く離れていました。

解決:もし、人間がSSDを搭載したら

そこで考えたのが、「SSDを搭載すると、その人にSSDのような機能が追加される」という妄想です。製品の特徴を説明するのではなく、子どもが自分から乗りたくなる物語に変換する。描かれた子どもは、ただのロゴではなく「自分の新しい能力」を顔にのせて帰ることになります。

技術は、使いこなす人が楽しくなければ意味がない。

このユーモアこそが「未知の問題を解決する力」だというメッセージを、親子でのペイント体験にこめました。

Insight

来場者が自分から撮って、自分から発信したくなるのは「自分のための一点もの」だけ。ブランドは、その物語の中に溶け込ませて初めて、UGC(ユーザー発信のコンテンツ)として広がっていく。

応用できる問い