FACE PAINT JOURNALフェイスペイントジャーナルイベントにおけるしくみとしかけ

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Research 04 — Market

ニッチなのに、なぜ有望なのか:
フェイスペイント市場の構造

THEME: 市場構造BY POOL
フェイスペイントをして自撮りする2人

要旨 フェイスペイント市場は規模こそ小さいが、イベント産業のあらゆる場面に活躍の機会がある。制度上の課題が参入障壁になる一方、それを乗り越えた事業者には強い独自性が残る。

1. 自撮りとSNSが、価値を変えた

スマートフォンとSNSの普及で、自撮りを軸にした自己表現の機会が大きく広がりました。InstagramやTikTokは、フェイスペイントを新しい「映える」コンテンツとして価値づけ直し、仮装や祭りの文化にとどまらない日常的な需要を生んでいます。

2. フィジカルな体験の再評価

イベント産業では、オンラインでは得られない身体的な体験の価値が見直されています。来場者の満足度とSNSでの広がりを同時に高めるコンテンツとして、フェイスペイントはフェスやスポーツ応援の象徴になってきました。ハロウィンやコスプレ文化を経て、一般の参加者にとっても身近な表現になっています。

3. 制度の課題が、参入障壁になる

一方で、フェイスペイントのイベントには美容師法という制度上の課題があります。美容師免許があっても、イベント会場で美容所の要件を満たすのは簡単ではありません。法令に沿って運営するには特別な体制が必要で、その分、競合が生まれにくい市場でもあります。(法令の解説は日本フェイスペイントイベント協会)

4. 事業沿革:ミラクルペイントの場合

2013前身事業を継承し「MIRACLE PAINT」として本格的に事業化
2014フェイスペイントの総合ブランドとして事業開始。初年度に30万個を出荷
2015国内出荷100万個
2016一般社団法人 日本フェイスペイントイベント協会(JFEA)設立
2017海外展開(タイ)
2018東京都 世界発信コンペティション 革新的サービス奨励賞/品川区 社会貢献製品事業認定
2019ラグビーワールドカップ公式フェイスペイントブース/東京モーターショー基調コンテンツ。国内累計400万個(2014〜2019年)
2020コロナ禍により事業を一時休止し、流通をオンライン直販に再編
2023事業再開

Insight

ニッチ市場で勝つ方法は、規模を追うことではない。制度・画材・人材・運営をまとめて設計し、ほかが真似しにくい「マーケティングモデル」を持つことにある。